ステンドグラス工房「卑弥呼」では、ランプ、パネル(窓)の注文・修理を承っております。

注文

パネル、ランプなどの注文を承っております。
パネルはデザインや大きさによって適切な製作技法を用い、補強を加えて作成します。
ガラスのピース数によって価格は変わりますが、非常に格安で満足のいく本格的パネルを製作しております。

ベゴニアランプの注文

Carol Contiデザインのベゴニアランプ(6面体)のガラスカットの注文作品を作成しました。
ベゴニアの花の部分、葉の部分、バックの部分のガラスがどのようなイメージになるかを発注者様に確認を取ります。
ベゴニアランプの型を作成し、ガラスを削りデザインに合わせていきます。ガラスにカッパーテープを巻くので、その分のテープの厚さを考慮して、ガラスの隙間にまち針1本の空間を空けてガラスを削っていきます。
最終的に、光を通さない場合のランプの雰囲気と、光を通した場合のランプの雰囲気の写真を撮り、発注者様に送り確認を取ります。
発注者様がガラスにカッパーテープを巻く際に、ガラス片の場所がわかるように、ガラスに通し番号をつけ、ランプの型を添えて送付いたします。
花芯部分はガラスを溶かして粒々の花芯を作成しました。

パネルの注文

燕の半楕円パネル(73㎝)と5羽のスズメが竹林で戯れると円形のパネル(直径73㎝)を2022年に納品いたしました

S邸のリビングルームにバラとカラーの引き戸窓(130㎝×160㎝)と、ピアノの部屋にモクレン窓(90㎝×90㎝)を製作し、2021年4月4日に納入いたしました。

お客様が描かれた絵画をステンドグラスで表現しました。40㎝×40㎝のパネル製作費用 6万円

パネル注文の流れの一部

43㎝×43㎝の胡蝶蘭のパネルをデザインします。
全ての部品に通し番号を付与します。
デザインを2部コピーし、1部を台紙に、もう1部をデザインに沿ってパタンをハサミで切り、ガラスに貼り付けていきます。

パネルの枠を作成し、花びら、葉、バックなどのガラスを選別し、デザインにあったガラス模様部分のガラスをカットし、削ります。

ガラス部品はマチ針1本の空間を開けてデザインに即して並べていきます。ガラスの縁にコパーを巻いた時に、テープの厚みで枠が大きくなるため、針1本分の空間を開けています。

葉脈の方向がガラスの模様と合うように葉のデザインの紙をガラスに張って、ガラスを削っていったときの工程を示しています。

左の手順を繰り返していきます。

最後に模様の流れや色合いが調和がとれているか、ガラスとガラスの間に針1本分の空間があるかを確認して仕上げます。

紙のデザインに付与した通し番号をガラス面に描き、組み立てるときに、個々の部品とデザインが対応できるようにします。部品がバラバラになっても大丈夫です。

ガラス部品がずれないようにマスキングテープでしっかり止め、さらにプチプチで梱包し、段ボールに緩衝材を詰めて、ご注文いただいた方に郵送いたします。

このパネル製作費用はデザイン7時間で7,000円
ガラスのカット削り 25,000円
+ガラス代金でできました。

約60㎝×130㎝の虎のパネルの注文を受けて製作したもの

①デザイン画を描き、大まかな色合いをイメージするため色を塗ります。
この時点でお客様とデザイン・色味・ガラスについて打ち合わせを行います。

②全てに連番をふりガラスをカットし削ります。このとき背景の模様は連続するガラスをの美しさを大切にする為、続き柄で製作します。ガラスにコッパーを巻き、随所に補強を入れ、ガラスをハンダで止めます。

③ハンダ付けしていきます。

④表面と裏面を数回繰り返してハンダを美しくし仕上げます。

⑤表・裏のハンダ付けが終わったら、ケイム枠・真鍮枠を取り付け、裏側に補強のワイヤーを作品のデザインを後損なわないよう注意を払いながら随所に取り付けます。

⑥表面に残った汚れをつまようじ・綿棒で拭きとっていきます。虎の目は、「卑弥呼」でガラスを溶かし製作します。満足する目ができるまで数百個作ります。

⑦ハンダ部分をパティーナで黒色に染めます。

⑧ワックスで磨いて出来上がりです。

その他のパネルの発注例です

居間の玄関ドア

壁の明り取り窓

玄関の吹き抜け窓

ミラーパネル

ユリのパネル

キッチンカウンター

教会と湖(100×130㎝)

壁掛けパネル

教会の窓(90×60㎝)

製作途中の7つ星

神奈川県立厚木高校の玄関 (約90×360㎝)

白鷺の間仕切り

修理

ランプやパネルなど壊れた部分を修理いたします。全く同じガラスがあればそれを使いますが、多くのガラスは模様が違いますので、似ているデザインのガラスを使います。ガラスは価格や色合いなど種々ありますので、選択は依頼者と打ち合わせの上行います。
これまで多くの修理を行っています。下記にランプとパネルの修理前と修理後の写真をお見せします。

ランプの修理例

①お預かりしたランプのリングが壊れています。リングが壊れているため。6面体も歪んでいる状態です。これらの修理を行います。

②6面体のガラスを分解し改めて歪の無い6面体に組みなおします。

③新しいリングを付け、電源ケーブルや電球を取り付ける治具を取り付けます。ランプの底は型崩れしないように淵に沿って銅線で補強し、最後に磨いて完成します。

①ランプのガラスの複数枚にヒビが入っている状況です。ヒビが入っているガラスに印をつけます。

②上部のリングも凹んでいます。これも取り替えます。

③ヒビが入っているガラスをすべて外します。それぞれのガラスの色、模様に類似したガラスをカットし、削り組み立てていきます。

④上部のリングも取り替え、ランプが撓まないように、下部の淵に銅のリムを付け、全体を磨いて完成します。

パネルの修理例

①パネルの一部のガラスにヒビが入っています。ヒビが入っている部分に印をつけます。このガラスを交換します。ガラスが入っている部分のケームを切り、ガラスを外します。

②ヒビが入っているガラスと同じガラスをカット、削り、新しくケームを使って組み立てます。ケームを使う場合、ケームをガラスの間にパテを埋め込み、ガラスが動かないようにします。最後にパネル全体を磨いて完成します。

  • 卑弥呼では壊れたステンドグラスのランプやパネルなどの修理を承っています。価格は壊れている状況や、使用するガラス類などによって変わりますが、かなり安価で修理を承っています。修理を依頼される方は、まずは、壊れている個所の写真を送っていただき、相談なさってください。おおよその見積もりや修理期間の算出をしますが、最終的には実物を見て、再度見積もりさせていただきます。その際に、修理依頼されるか否かをご判断ください。なお、壊れている状況や修理材料が手に入らない場合には、修理できない場合があります。